|Posted:2011/09/02 03:22|Category :
建築(仕事)|
夏が終わり、秋を迎えました。
まだ日中に残暑が感じられますが、昨年のことを思えばなんのその。
8月、私は田の字民家の床修繕をしておりました。
田の字民家とは部屋が4つ、田の字に並び建具で仕切った日本民家の典型みたいなものです。
今回は床を重点的にということで、床下の傷みを確認・交換・補強、をしたり

ときには、イタチの巣穴を埋め戻したりします。
畳も新調&表替えということでしたが、既存の畳も非常に畳然としていて素敵なものでした。

左の縁(へり)付が座敷のもの。畳表がイグサ(藺草)です。
右に縁無の上下並んでいるものはその他の部屋のもの。畳表がシチトウ(琉球藺)です。これは正真正銘の琉球畳ということになります。
当時の理屈でいうとお座敷には縁の付いた上等品を、それ以外には縁の分安くて丈夫な素材である琉球表の坊主畳をということだったのだろうと思います。
いまでは機械の入る余地の多い縁付のものにくらべ、天然の畳表を使った坊主畳は手作業の割合が多く値が張ります。
なかなか一筋縄ではいかない理由があって難しいものです。
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